給湯器の転倒防止に備える!貯湯タンクは要注意

お風呂や洗面所、キッチンでの給湯など、いつでもお湯がたっぷり使える環境は当たり前になっていますね。快適な暮らしを支える給湯器の設置については、安全性を確保した施工が求められます。特に、貯湯タンクを持っているシステムでは地震による影響を受けやすく注意が必要です。給湯器の安全な設置についてお話しましょう。

■貯湯タンクの設置強度の大切さ

貯湯タンクを持つ給湯システムには…
・電気温水器
・エコキュート
・ハイブリッド給湯器
…などがあり、災害の時には、貯湯タンクのお湯や水を取り出して利用できるメリットがあります。
しかし、地震などの揺れの影響で転倒してしまう恐れがあり、十分な強度のある固定方法で設置しなければなりません。
2016年4月以降に発生した熊本地震の一連の揺れによって、県内だけで79件もの傾き、転倒が起こりました。
建設省の告示が改正され、2013年施行となっていましたが、それ以前に工事が行われたケース
、条件が十分でなかった場合など、被害を受けた例が少なくありませんでした。

・基礎の強度、ボルトの太さを守った設置施工をする
・古い場合には、強度が不足していないかの点検、補修をする

大きな災害が起こって、確実な施工の大切さが再認識されたのです。
熱いお湯がぶちまけられたり、機器の下敷きになったりでもしたら大変です。

■設置工事の見積もりはしっかりと!

熊本地震でタンクの転倒が起こった事例をチェックすると…
・基礎の厚みがたりなかった
・指定ボルトがM12に対し、M8が使われていた
・基礎工事無しで、ブロックに載せられているだけだった
・アンカーボルトを打つ位置がメーカー指定の場所ではなかった
・土台が地面にしっかり固定されていなかった
こうした施工強度の不足で転倒してしまったケースが多かった事が報告されています。
給湯器の設置見積もりでは、地面にボルトで固定できる場所がなければ、基礎打ちが必要になります。
安さばかりを求めれば、必要な工事が適当になってしまう怖さを感じます。
見積もりでは、安全に使うために必要な内容をきっちり見極めて貰う必要があるのです。

■駆けつけ型の信頼できる業者を選ぶ

給湯器の入れ替えは、配管工事、基礎工事を含む設置工事費用と、給湯器器具代金、アフターサービスのトータルで考えるのが良いでしょう。
見かけの機種価格が激安でも、設置工事が高価なら、支払い額は大きくなってしまいます。
また、アフターサービスが整っていないところは、その場限りの仕事をされないか不安です。
わかりやすい料金体系で、安全に使うための施工見積もりをしてくれる業者にお願いしたいですね。

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