給湯器の内部構造を知って、トラブルに備えましょう

給湯器は蛇口をひねるだけでお湯が使えて、便利な暮らしに欠かせない機器ですね。使っている間に、お湯が出ない、異音がするなど、突然のトラブルに見舞われる事もあります。内部構造を知っていると対処がしやすいかもしれませんね。給湯器のしくみについて紹介しましょう。

■ガス給湯器のしくみ

燃料にガスを使っているガス給湯器では、ガスの燃焼で作り出した熱を、熱交換器部分を通る水道水に伝えてお湯を沸かします。
どれくらいの火力にするか、どれくらいの水量を送り込むか、温度設定によって電子制御されています。
ですから、“ガス給湯器”と言っても、電気的にコントロールする部品がたくさん使われており、部品の摩耗や変形など、機械的な部品の劣化はもちろん、電子部品の故障でお湯が出なくなってしまう事も多いのです。
電子回路のエラーが起きた場合には、電源の入りきりや、プラグの抜き差しでエラーがリセットされ、復旧する事もあります。
電源を操作してもすぐにエラーを起こしてしまう場合は、部品の故障の可能性が疑われます。
また、笛のような音が出る場合には、空気の流れに異常が起こっているかもしれません。

■電気温水器のしくみ

電気温水器では、深夜の格安料金の電力を利用して、沸かしたお湯を、貯湯タンクにためて使い、ランニングコストを格安にできるシステムです。
沸かしたお湯はタンクの上部にたまりスタンバイしている状態なので、いつでもすぐにお湯が使えます。
タンクには、常時、上部にお湯、下部に水が貯められています。
炊き増しせずにたくさんお湯を使うと、温度の上がっていない水の層が使われお湯切れ状態となります。
いつもよりたくさん使う時には、途中炊き増しをする、オート機能を使って湯切れを防ぐなどして置くと良いでしょう。
ただ、日中の電力料金は倍くらいしますので、節約したい場合には、深夜に沸かした湯量範囲で使うのがおすすめです。

■エコジョーズとエコキュートの違いは?

高効率機器の特徴にも触れておきましょう。
<エコジョーズ>
高効率ガス給湯器。もともとガス給湯器の排気熱は200℃ほどありますが、その熱を二次利用してから排気する仕組みを使って高効率を実現しています。

<エコキュート>
空気中の熱を集め、冷媒をコンプレッサーで圧縮する事で少ない電力で熱を作り出します。このためファンの回る室外機部分が必要です。電気温水器と同様、貯湯タンクを使います。

どの機器も、機械的な仕組みと電子部品が組み合わされて精巧な運転が行われる精密機械です。
気になる事がある場合、無料点検を受け、必要なメンテンナンスを行うのが長持ちのポイントですね。

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