ガス給湯器の待機電力~ブレーカーOFFしてはいけないワケ

電化製品の待機電力をカットする節約方法として、ブレーカーOFFする方法があります。ガス給湯器も電気で制御するパーツが多く使われており、待機電力を消費していますが、ブレーカーOFFはしない方が良さそうです。そのワケについてお話しましょう。

 

■ガス給湯器のブレーカーOFFについて

待機電力というのは、主電源を切っても消費してしまうので、プラグを抜くかブレーカーをOFFにする…という節電方法があります。
ただし、ガス給湯器の場合には、凍結防止など給湯器の寿命を縮めないために必要な機能が作動することがあります。
ブレーカーOFFにすると、こうした機能が働かなくなってしまうので、冬場は特に気をつけなければなりません。
給湯器の待機電力は、平成24年にまとめられた調査によると、6W~8W程度とされていました。
仮に、待機電力6Wで電力価格が27円/kwhの場合、待機電力分の年間料金は、およそ1,419円です。
1ヶ月あたり118円ほどです。
冬期間に、給湯器が凍結してしまったら、復旧に118円では済まないですから、ブレーカーOFFにするのはやめて置いたほうが良いかもしれません。

 

■現行モデルなら待機電力は1/7

電化製品も、給湯器も、新しい機種では改良が加えられていて、待機電力や消費電力が抑えられる設計になっています。
ちなみに、リンナイRUF-A2005SAWでは、待機電力は0.9Wになっています。
凍結防止機能が働いている時は、少し高くなって216W。
単純に6W~8Wと比べると、1/7以下の省電力と言って良いほどです。
待機電力の節電のために、ブレーカーOFFにしてしまうと、プログラムしていた温度設定や、利用時間のサイクルがリセットされていまいます。
もし、基盤エラーで応急的にリセットを試みる場合には、わざとブレーカーOFF、コンセントプラグを抜くなどして数分~30分程度待って再通電する場合があるほどです。
いちいちブレーカーOFFして面倒な思いをするよりも、そもそも待機電力が低く抑えられている機種を使ったほうが、ラクに確実に節電できます。

 

■待機電力節電なら機種入れ換えのほうが◎

節電は大切ですが、こまめに電源をOFFすることにストレスを感じながら取り組むくらいなら、仕組みが優秀になっている機種に入れ換えたほうが良いのではないでしょうか。
実際にどれくらい節約になるのかは、カタログなどで待機電力のワット数をチェックするとわかります。
ノーリツGT-C206SAWXでは0.7W、凍結防止機能作動時141Wでした。
ピンと来ない様でしたら、無料点検・見積もりをしてくれる専門業者がありますから、設置場所の条件もあわせて話を聞いて見るとよいでしょう。

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