給湯器をベランダに設置するときのポイント

ゆっくり自宅の風呂に入る、キッチンでお湯を使って洗い物をする…給湯器は毎日の生活に欠かせないものです。ただし、排気や設置スペースの問題で屋外に設置しなければならないケースは多いものです。アパートやマンションの屋外設置では、PS設置かベランダ設置になるでしょう。知っておきたいポイントについてお話しましょう。

■給湯器の設置基準は決まっています

ガス給湯器では、機器内でガスを燃焼させて熱を作り出すため…
・安全にガスが燃焼できること。
・排熱による影響が出ないこと。
・エコジョーズではドレン排水を確保できること。
といった条件が必要です。
また、ガス事業法では、設置基準が定められており、必要な空間は、給湯器上30cm、前方60cm、側面15cm、後方壁に1cmとなっています。
もちろん、ガスと水道の配管が使えることも条件になりますから、ベランダに新設する場合には、専門業者の見積もりなくして設置を進められません。
もともとベランダに設置されていた給湯器の交換と言うことであれば、壁掛け、据え置きなど同タイプを選び、設置場所に収まるサイズの機種を取り付けることになるでしょう。
いずれにしても、条件に沿った機器を、設置基準に合わせなければいけませんから、見積もりに来てもらった業者と相談しながら決める必要があります。

■マンションのベランダ利用の注意

賃貸の場合には、管理会社に交渉して給湯器の交換を交渉することが一般的で、規格にあった給湯器が管理会社・オーナーの判断で更新されます。
入居者が設置場所や機種について悩む必要はありません。
分譲物件では、それぞれの物件の持ち主が、設備の入れ替えに対処することになります。
この時注意したいのは、マンションのベランダやバルコニー部分は、『共有部分でありながら専用使用を認められた区分』として位置づけられています。
何か手を加える場合には、管理組合の許可が必要だということです。
新たに配管をベランダまで引いて、壁に穴をあけるような工事を施してベランダに設置するとなれば、管理組合に許可をもらわなければなりません。

■給湯器のベランダ使用の注意

ベランダに給湯器があると、窓を開けた時に音や臭いに悩まされないか心配する方がいますが、ほとんど気になりません。
むしろ、ベランダに目隠しのすだれを置いている、ゴミ箱、洗濯物、布団干しなどの時に、60cm程度の空間が確保できるように気をつけましょう。
屋外自然排気の場合、空気の通り道が確保されていないと、エラーの原因になります。
安全に給湯器を使うためには必要な配慮です。

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