給湯器からゴミがうようよ出るとき

追い焚きをかけたとき、浴槽のなかにゴミがうようよ出てきてまいった…そんな時、どうすべきなのか紹介しましょう。汚れが溜まってしまう原因、清潔なお湯に気持ちよく浸かるためのお手入れの方法についてお話します。

■追い焚きのときの“うようよゴミ”の正体は?

『皮脂や入浴剤成分が溜まっている』
お風呂のお湯には、からだから出た皮脂などの汚れが溶け込んでいます。
入溶剤を使っている場合には、その成分も溶け込んでいますね。
追い焚きをかけると、そのお湯が追い焚き用配管・熱交換器部分を通って熱を加えられ、浴槽内に排出されます。
翌日に追い焚きして入浴している場合など、浴槽のお湯に溶け込んでいる成分が、配管部分に沈殿して溜まり、“うようよゴミ”として出てきます。

『雑菌が作り出したバイオフィルム』
浴槽や配管は常に湿っていますし、水分と皮脂汚れを餌に雑菌が繁殖しやすい環境にあります。
目につくところでもピンク汚れ(ロドトルラという酵母菌)や、ぬるつきを感じることがあるでしょう。
時間が経つと雑菌は身を守るため、バイオフィルムという膜を作り、剥がれにくくなります。
カビの温床になることも。

『配管の劣化でもろくなった部材が流出』
配管部分にはゴムパッキンなど、劣化すると成分が溶け出したり、かけたりしやすくなる部材が含まれています。
汚れが黒い場合、こうした部材の成分か、黒カビが原因です。

■ジャバしているのにゴミが出て来る

ジャバの成分は…
・過炭酸塩(酸化剤)
・クエン酸ナトリウム(キレート剤)
・漂白活性化剤(漂白活性化剤)
・アルキル硫酸エステルナトリウム(界面活性剤)

(参考)スクラビングジャバ 一つ穴用 ジョンソン株式会社
http://www.johnson.co.jp/products/jaba1.html

お風呂の追い焚き配管、洗濯槽に効果的という『酸素系漂白剤(過炭酸ナトリウム)』と同じ働きの過炭酸塩のほか、汚れ落ちの効果を高める界面活性剤などが含まれています。
うようよ汚れには、酸素系漂白剤(過炭酸ナトリウム)250gを、50度近い高温まで追い焚きして使うのが効果的。

■ジャバでも酸素系漂白剤でもうまくいかない…

洗浄、お掃除をすると、湯垢の溜まったものや、雑菌のバイオフィルムはかなり改善されるのですが、それでも黒ずんだ水がでたり、ススのような小さな黒い粒がでたりすることがあります。
この場合は、配管の部材が傷んで流出している可能性があります。
7~8年使い続けている給湯器ではありませんか?
給湯器の気になる症状は、一度、プロの点検を受けておくと安心です。
簡単な補修で改善できるならありがたいですし、交換を考えたほうが良いのなら、見積もりを取っておくと安心ですね。

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