給湯器の法定耐用年数は?換え時は?

給湯器はどれくらいの期間使えると思いますか?中には20年以上も使ったという話を耳にすることもありますが、そこまで使えるものなのでしょうか…。国税庁が資産価値の目安としている『法定耐用年数』、実際に不具合が多くなる時期から、換え時はいつなのかを考えてみましょう。

■国税庁が定めた『法定耐用年数』について

一般的な給湯器は、“電気冷蔵庫、電気洗濯機その他これらに類する電気又はガス機器”にあてはまり、法定耐用年数は6年となっています。
事業を行っている人が、経費として減価償却費を計算するときには、6年で価値がほぼゼロになるという考え方をします。
実際には、高温設定で長時間使うと給湯器の寿命は縮みますし、フィルターにホコリや水垢が詰まったままにしている場合にも不具合が起きやすくなります。
この他に、部品の組み合わせや、組み立てによる個性が、あたりハズレを生むこともあります。
メーカー保証1~2年、それ以降は保証料を上乗せすることで、5年、7年、10年の保証がつけられるサービスを提供しているメーカーもあります。
大きな部品の交換無く済むのは5~6年、7年を超え8年を迎えると劣化による故障が多くなり、10年をすぎると部品交換で修理できる場合と、入れ替えが必要な場合に分かれるといったところでしょう。(実際、部品の在庫保証は10年まで)

■余裕をもった買い替えのメリット

法定耐用年数を元に考えると、減価償却費がほぼゼロになる6年間で償却するという考え方なら、ほとんど修理にお世話にならないうちに入れ替えることになるでしょう。
給湯器の修理依頼が多くなるのは、冬だということをご存知ですか?
・気温が下がって、思った温度のお湯が出てくれないことに気づく
・それまでお湯が使えないことをガマンしていた
・気温の変化で機器に異常がおきた
季節の変わり目には給湯器も不調になりやすく、業者が混む場合があります。
給湯性能に問題がない入れ替えでは、こうしたオンシーズンを避けて、スムーズにスケジュールが確保できるメリットがあります。

■何度も直すより買い替え!は10年が分かれ目

修理して長く使い続けたい…という考え方もありますが、製造から10年を超えると、部品の確保が難しくなります。
これは、技術が進歩し、燃費も使い勝手も良い機種が登場していることと、10年も経つと、故障箇所が複数になってきますし、お湯が流れる管そのものの劣化も進んできます。
8年~10年のタイミングで修理を受けたなら、交換のタイミングが迫っていると考えたほうが良いですね。

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