給湯器の排気口について知っておきたいこと

給湯器は、お湯を使いたい時にいつでも簡単にお湯を出してくれて頼りになりますね。そんな給湯器ですが、ガスや灯油などの燃料を燃焼させて熱を発生させる仕組みのものは、排気口からかなりの熱を排出している場合があります。また、排気口の通気が妨げられると不具合の原因になります。排気口についてしておきたいことを紹介しましょう。

■排気口が原因で不具合を起こすケース

ガス給湯器など燃料を燃焼させてお湯を沸かす仕組みの給湯器は、外に設置されていることが多く、この場合、特別な配管を設けずに給湯器のボックス横や上部の排気口から自然に排気させています。
マンションなど屋内設置の場合には、壁に排気トップを取り付けて、排気管を接続して排気を逃しています。
排気トップを取り付けて配管している場合には、ひさしのような半円形のカバーがついていますし、高さもとっていますが、給湯器のボックスからそのまま排気になっている場合には、台風で枯れ葉が吹き付けたあとや、雪が降って氷が穴を塞いでしまったりすると、排気が十分にできないので不完全燃焼をおこしてしまいます。
悪天候のあと給湯器の機嫌が悪いと感じた時には、排気口を確かめてみましょう。
風の吹き込み、排気が直接隣の家にあたる場合にも、排気口の調整が必要になります。

■排気不良になるとガスがストップ

吸排気が十分に行われないと、不完全燃焼が起こり、安全装置が働いて、燃料の供給をストップさせてしまいます。
つまり、お湯にならずに、シャワーが水しか出ない…ということになってしまいます。
基盤のエラーの場合には、コンセントを抜き差ししただけで復旧することもありますが、電気系統のアクションで治らない場合には、元栓、吸気口・排気口をチェックしましょう。
それでも原因がはっきりせず、うまく燃焼できないなら、経年劣化による故障かもしれません。

■排気口をめぐるトラブル

機器上方は排気口より300mm以上、機器前方は600mm以上、機器後方は10mm以上のスペースが必要です。適切に設置されているかチェックしてみましょう。
お隣との距離が近すぎて窓から排気が入る、建物の塗装がはげるなどのトラブルが起きる場合があります。
設置ルールを守り、排気の方向を変える部材をつけることで解消できる場合もあります。
施工業者の安全意識やモラルが問われますね。
吸排気の不良など、気になることがある場合には、すぐに駆けつけてくれる頼りになる業者に相談しましょう。

関連記事

アーカイブ

ページ上部へ戻る