給湯器の汚れが気になる時は?

給湯器を使っていると、追い焚きの時に黒い汚れや、臭いが気になることがあります。追い焚き機能付きの給湯器では、配管に汚れがたまり、追い焚きや保温の作動時に出てくることがあります。追い焚き付き給湯器のお湯の汚れが気になるときの対処法を紹介しましょう。

■追い焚きの仕組みってどうなっている?

給湯器でお風呂を沸かす時、お湯張り機能を使う場合には、水道水を熱交換器で温めたお湯が浴槽にたまります。
このため、シャワーや洗面所、台所と変わらない水質のお湯が浴槽にたまります。
追い焚き機能で、浴槽に溜まった水の温度をあげてお湯にする場合には、浴槽内の水が配管の中を通って、熱交換器で暖められお湯を沸かします。
電気温水器やエコキュートを使っている場合、貯湯タンクに沸かしたお湯をためて使いますが、追い焚きのときには、浴槽内のお湯が別ルートの配管から熱交換器で熱を受け取り浴槽に戻ることで追い焚きや保温を行っています。
お風呂に入って保温や、追い焚きが作動して汚れがモロモロと出て来る場合には、カランやシャワーで暑いお湯を足することで温度調整してしのぎ、酸素系漂白剤を使ったお掃除を実施しましょう。

■酸素系漂白剤を使ったお掃除方法

風呂釜の方式には2つ穴と1つ穴式があります。
新しい追い焚き装置は、浴槽内についた穴が一つのものが多く、穴の中で2系統にパイプが分かれていて、浴槽内のお湯を吸い込んで熱交換器で温めて吐き出します。
古い型では、吸い込む穴と吐き出す穴が、それぞれ別になっていて、穴が2つあります。
2つ穴では配管の中の流れが1つ穴と比べて遅く、汚れが溜まりやすくなっています。
お風呂掃除の洗剤の主成分は、酸素系漂白剤と同じです。

① 残り湯などに酸素系漂白剤(過炭酸ナトリウム)250gを溶かし、追い焚きボタンを押します。※穴より5センチほど上まで水がある状態で行います。
② 40℃になるまで沸かし、3~6時間放置します。
③ お湯を抜く前にもう一度追い焚きします。
④ シャワーで穴に向かって流水をあて、浴槽の汚れはスポンジで擦り落とす。
※2つ穴なら上と下の穴に、シャワーやホースを使って、それぞれ勢い良く水を流し込みます。

酸素系漂白剤(過炭酸ナトリウム)の溶けたお湯で配管内をつけ置きして汚れを緩めることがポイントになります。

■入浴剤が汚れをためるケースも…

温泉系の入浴剤には硫黄成分が入っていて、配管をいためることがあります。
また、入浴剤の入ったお湯の沸かし直しを繰り返すと、配管の中に成分が沈殿して汚れが溜まりやすいので、入浴剤入りのお湯の追い焚きを控えた方が、汚れがたまりにくくなります。
お掃除をしてもなかなか汚れがすっきりしない場合には、給湯器や配管の交換で解消されるかもしれません。
給湯器の点検、取り付け専門業者に問い合わせしてみましょう。

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