エアコンは起動時の消費電力が高いってホント?

エアコンはこまめに入り切りしない方が良いといいますが、その根拠は、起動時の消費電力が高いからだといいます。どれくらいの消費電力の差があるのでしょう?また、エアコンの消費電力節約のポイントについてお話しましょう。

■エアコンの起動時の消費電力について

エアコンのカタログを確認してみると、S28UTES-W(ダイキン:木造13畳まで、鉄筋19畳ま)で冷房能力2.8kw、消費電力675W。
ただし、冷房を下げようと運転する時に675Wの電力を消費しますが、微弱な冷風が送られる運転では、80W程度の電力消費量になります。
オート運転では、設定温度を保つために、必要に応じて入り切りを繰り返しながら、運転をしています。
エアコンを全く切ってしまって、室温が上がってから運転を再開する場合には、そのたびにおおきな電力を消費します。
つけっぱなしでは、送風運転と冷房運転を、バランス良く作動させ、冷房能力がフル稼働する時間を短くできるので、手動でこまめに入り切りするより節電になる場合がおおいのです。
ダイキンによる実証実験では、夏場の日中の気温が高い時間帯(9時~18時)に35分までの外出では、つけっぱなしの方が、電力消費量を抑えられる結果になっています。
また、外気温が下がりやすい夜間では、つけっぱなしが必ず安くならないという結果になっています。

(参考)ダイキン公式サイト
http://www.daikin.co.jp/press/2016/160812_2/index.html

■エアコンの消費電力を抑えるには?

「連続運転VSこまめな」としてみると、SNSなどで連続運転が節電になるという認識が広まっています。
しかし、それは起動時の電力が大きくなる、日中のように設定温度と外気温の差が大きい場合に言えることです。
外気温との差が少ない時期には、こうしたエアコンの特徴を理解して、連続運転と、こまめな入り切りを組み合わせた使い方が、節電には有効ということですね。
最近では、電力契約によっては、スマートメーターを使った消費電力をチェックできるサービスが利用できます。
季節の変わり目に、オート連続運転とこまめ入り切りを比較してみると、自分の環境での節約方法が確実にわかります。

■電気代がとっても気になる場合は?

エアコンの電気代がとっても気になる…という場合、エアコンの型そのものが古いということはありませんか?
ここ10年でエアコンの消費電力は1/3になったと言われています。
連続運転の運転制御の技術が、センサーとプログラムの改良で随分変化しています。
電気代が高いと感じる場合に、エアコンのフィルターがホコリで詰まっていたり、部品の劣化で性能が落ちていたりすることがあります。
エアコンの想定耐用年数は10年程度。気になる場合には、点検を受けてみましょう。

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