給湯器とボイラーの違いとは?

お湯を出す装置のことを、給湯器を呼んだり、ボイラーと呼んだりすることがあります。この二つにはどんな違いがあるのでしょう?気になる給湯器とボイラーの違いについてお話しましょう。

■給湯器とボイラーの違い

公共施設や病院など大きな建物には『ボイラー室』が作られていることもあり、漠然と規模の大きなものがボイラーかなというイメージがあります。

『ボイラー』
熱源で水または特殊な油(熱媒)を熱して、給湯、暖房、動力などに利用できるようにするための機械設備全般を指します。

『給湯器』
お湯の供給をメインに利用する機械設備を指します。

ボイラーは熱源でお湯を沸かし、動力にも利用する守備範囲の広さが特徴で、機械設備の規模も大きなものを含みます。
かつては、蒸気機関車が活躍していたように、列車を動かすのも、工場の機械を動かす動力も蒸気の力がメイン利用されていました。
当然、大型の設備が必要で、機械設備の規模も大きくなります。
工業用に利用されるボイラーでは、高温高圧になり、取り扱いに資格が必要なものもあります。
ボイラーといった場合、家庭用給湯器のような規模の小さなものから、工業用のものまでを含んでいる言い方になります。
お湯の供給に特化した設備が『給湯器』です。
『トラック輸送車』という大きな枠組みの中で、というお金を運ぶ用途に特化したものを『現金輸送車』と呼ぶのに似ています。

■住宅用の給湯器は扱いやすくなっている

工事業者の中には、給湯設備の話題で、『ボイラー』という言い方をすることもありますが、一般住宅向けの機器としては、『給湯器』や『暖房機能付き給湯器』を指しています。
住宅設備に使われる『給湯器』は、リモコンスイッチの部分で運転時間、温度などを細かく指定することができ、機械の仕組みそのものを知らなくても、いつでもお湯が簡単に利用できます。
日常的には、スイッチボタンの入り切りだけです。

■エラーが起きると突然不安に…

毎日、給湯器を使っている方がほとんどだと思いますが、現在の機種は本当に扱いが楽になりました。
その分、エラーが起こると素人が対応できる範囲は限られています。
動作に異常が起こっているなら、安全性にも不安がありますから、専門業者に任せる必要があります。
主電源の入り切りをしても、ガスの元栓の安全装置解除をしても復旧しない場合や、ガスのにおいがしている場合には、迷わず駆けつけ型の給湯器点検サービスに連絡しましょう。

 

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