給湯器のドレンとは?

熱効率の良さで注目の給湯器~エコジョーズでは、運転時に水分が発生するので、管を使って排出させるように施工します。この、排水の菅をドレンと呼んでいます。エコジョーズにまつわるドレンについてのお話をしましょう。

■エコジョーズのドレン排水

エコジョーズは排気の二次熱を利用することで、熱効率を高めています。
この時排出される水は、窒素酸化物が解けこんでいることもあり、酸性水となっています。
ただし、エコジョーズの中には、中和する機能が備わっているので、排出される水は中性となっています。
環境に対しての影響を心配されたこともありましたが、自治体によっては生活排水として扱われ、一般下水水路へ排出を認めています。
中和のための仕組みに異常が出た場合には、運転を停止する安全装置がついており、ドレン排水の安全性に注意が払われています。
エコジョーズ導入の時には、ドレン排水の施工が必須なのです。

■ドレン排水の施工はどのようにする?

『戸建て住宅の場合』
雨水や汚水を流す配管への排出ができるように施工されます。
汚水ますへの排水、側溝への排水などの形が取られます。

『マンション、アパート』
PS設置の場合には排水のための排水菅を設置して接続します。
バルコニーに設置している場合には、側溝に流し、雨水系統の排水として流されます。
排水場所が確保できない場合、浴室内の排水に流す施工が行われます。この時、一定量排水がたまったらポンプで排出するドレンアップという仕組みを使っています。

ドレン排水は、気温の低いときほど多く排出され、標準的な1日使用量では、夏場500㎖、中間期1000㎖、冬場1500㎖といわれています。
生活用水として排出されて問題のない量ですが、ドレン排水の工事がいい加減な場合には、周りが水浸しになる量ですから、注意が必要です。
きちんと排水工事を施工してもらいましょう。

(参考)潜熱回収型ガス給湯器等ドレン排水の取扱いについて
http://www.mlit.go.jp/common/000206456.pdf

■設置可能の判断は業者問い合わせが必要

熱効率が従来の給湯器が80%程度なのに対して95%まで引きあげられ、電気温水器やエコキュートなどと比べて設置費用が安いことから注目のエコジョーズですが、排気とドレン排水の設置をどうするかによって工事内容が変わってきます。
ランニンコスト削減になるのは確かですが、従来型の給湯器からの入れ替えでは、設置工事が可能なのか、業者見積もりが必要です。
ドレン排水の方式が浴室排出であれば、ドレンアップ対応機種を選ばなければなりません。
点検見積もりを無料でしてくれる、駆けつけ型の業者なら、気軽に相談できますね。

 

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