給湯器はつけっぱなしと都度電源ONどっちが良い?

生活に無くてはならない給湯器。すぐにいつでもお湯が使えて便利ですね。ただ、ちょっと気になるのは、電源を入れっぱなしにすると光熱費の無駄が出てしまうのではないかということ。給湯器の電源は都度電源ONにどんな違いが出るのかお話しましょう。

■ガス給湯器の待機電力について

ガス給湯器では、給湯のコントロールを電気的なシステムで行っています。
ガスや水を機器にどれくらい送り込むのか調節するのも、電気で動く電磁弁を使いますし、ガスを燃焼させるために使う火花を出すイグナイターも電気を使います。
リモコンパネルで、温度設定やお湯張りの量など細かく設定できますが、全て、電気的にコントロールできるおかげです。
省エネルギーセンターの調査では、ガス給湯器の平均的な待機電力は…
・オンモード平均7.97W
・オフモード平均6.03W
オフモードでは、およそ24%の電力カットができるという結果で、電源OFFにしても、電気代がゼロにならないことがわかります。
しかし、電源ON、OFFの違いは、27円/1kWhとして計算しても、1日あたり1.2円でした。

(参考)平成24年度エネルギー使用合理化促進基盤整備事業(待機時消費電力調査)
一般財団法人 省エネルギーセンター

■待機電力をゼロにすべき?

平成29年の現行タイプ『リンナイRUF-A2005SAW』のカタログを調べてみると…
・待機電力0.8W
・凍結予防ヒーター120W
ヒーター無しでスタンバイしているときは、1日つけっぱなしでも0.5円、年間182.5円。
ここで気になるのが『凍結予防ヒーター』の文字です。
給湯器は凍結の恐れがある時には自動的にヒーターを稼働させたり、温水を循環させたりして凍結防止する機能がついています。
リモコンの電源ON・OFFにかかわらず必要なときに稼働します。
待機電力をカットするために、“家のブレーカーを落とす”という方法が注目されたことがありますが、それをやってしまうと、凍結予防機能が働かずに給湯器の寿命を縮めることになってしまうでしょう。

■電源ONだと種火が心配?

かつてのガス給湯器は、お湯がすぐに出せる状態では、『種火』が点火されていて、蛇口をひねると同時にお湯を沸かすだけの炎が一斉に燃えるしくみでした。
しかし、最近の機種は、『種火』はなく、リモコンの電源がONでもガスの浪費がありません。
リモコンスイッチの電源ONのままでも、1日0.5円~1円程度の違いなら、夜間や外出時など絶対使わない時以外は、こまめに入り切りする必要はないのでは?
あまりこまめにパネルボタンの入きりを繰り返すとリモコン部分の寿命を縮めてしまうかもしれません。
給湯器の光熱費がとっても気になる…というときは、給湯器の老朽化で、無駄なエネルギーが大きくなっているのかもしれません。
電話やメールで問い合わせしやすく、無料駆けつけ型の専門業者に相談してみると良いですね。

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