給湯器の電源は”入れっぱなしor都度切り”どっち?

給湯器は、燃料や水の供給量調整など、指定温度でお湯を作ったり、タイマーでスタンバイ状態を作ったり、重要な動きが電子制御で行われています。
お湯を出していないときにも電力を消費しているなら、電源スイッチを都度切りした方が節電になるのでしょうか。給湯器電源の都度切りについてお話しましょう。

 

 

■使ったら電源を切るべき?

電化製品は、使ったら電源を切ると節電になるイメージがあります。
一般的な電化製品は、プラグをつないでいるだけで待機電力がかかりますし、節電のためにプラグを抜く、ブレーカーを落としておくという話を聞くこともあります。
ただし、最近の電化製品は、研究改良により、待機電力を抑えられるようになってきました。
平成24年度の調査では、給湯器の待機電力の平均値は6w~8w程度でした。
ちなみに、リンナイの現行モデル給湯器では、0.9wで、凍結防止の機能が働くときのみ、216w程度の消費電力が掛かります。
お湯を使わないときに都度切りすると、ごく少量の節電効果がありますが、現行モデルに交換すると、7分の1以下になります。
機種が古い場合は、都度切りよりも機種交換のほうが、節電を期待できそうですね。

 

■都度切りの意外なデメリット

スイッチの都度切りでは、1日に何度も入り切りをくりかえす事で、電源スイッチの基盤が傷みやすくなります。
電源ボタンは、接点スイッチが使われているので、都度切りするよりも、タイマーやパターンプログラムを使ってコントロールした方が、電源ボタンの寿命を伸ばすことができます。
電源ボタンの調子が悪くなった場合、リモコン部分の交換、基盤の交換になるでしょう。
また、プラグを抜いて待機電力を狙った場合、プログラムがリセットされてしまい、時計やパターンプログラムがいちいちやり直しになってしまいます。
凍結防止システムが作動せず、給湯器の寿命を縮めるケースも予想されます。

 

■電力消費が気になるなら?

「給湯器は燃料がガスでも消費電力が大きい」と耳にすることもありますが、現行モデルではかなり改善されていて、待機電力はよく抑えられています。(出湯時115 w程度)
電源の都度切りよりも、新しいモデルに入れ換えたほうが、節約レベルが高く、いつでもすぐにお湯が使え便利さも上になっています。
もちろん、機種によって電力消費の差がありますから、カタログで調べられます。ただし、入れ換え機種については、設置方法や使い方で向き不向きがありますから、専門業者に相談して検討すると、より確実に情報が得られるでしょう。
(現行モデル参考値:リンナイRUF-A2005SAW)

 

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