給湯器はガスと灯油のどちらが良い?

灯油のランニングコストは安いと言われますが、ガスとどれくらい違うのでしょう?お財布にやさしい給湯器を選びたいですが、コストの他にも、設置場所や音の問題もあり、お宅の環境によって、給湯器選びのポイントが変わってきます。ガスと灯油、給湯器選びのポイントを紹介しましょう。

■ランニングコストは灯油が安いってホント?

200リットルのお湯を沸かすのに必要なカロリーから、それぞれのコストを計算してみましょう。
水道水は15℃前後、入浴温度が40℃前後として、『200リットルの水を、25℃上昇させるカロリー』として『5000キロカロリー』が必要量だとしましょう。
平均的な給湯器の熱効率は80%程度ですから、給湯器が『6250キロカロリー』を生み出すコストとし、1ヶ月に25日沸かした場合とします。

・灯油⇒86.9円⇒66.2円⇒『およそ1655円』
・都市ガス⇒82.9円+基本料金分(745円~)⇒『およそ2818円~』
・プロパンガス⇒72.9円+基本料金分(1500円)⇒『およそ3323円』
基本料金がなく、現在安値傾向の灯油は、断然ランニングコストが安いことがわかります。

<参考データ:2017年6月調べ>
・灯油1リットルあたり:8200キロカロリー、86.9円程度
・東京ガス都市ガス(A13)1㎥あたり:10755.3キロカロリー、142.66円+基本料20㎥以下で745円
・プロパンガス:1㎥あたり:24000キロカロリー、従量料金280円+基本料1500円

ガソリン灯油価格ナビ
http://oil-stat.com/kerosene_shop/%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E9%83%BD.html
東京ガス公式サイト
http://e-com.tokyo-gas.co.jp/ryokin/Default.aspx?tik=1
プロパンガス消費者協会
https://www.propane-npo.com/local_area/tokyo.html

■東京近郊ではなぜガス給湯器が多いの?

燃料コストでは、断然灯油が安いですが、東京エリアではガス給湯器を使うところがほとんどです。
これには、灯油切れの心配なく使うためにはタンクの設置が必要ですし、運転音や臭いが、住宅密集地では、すこし嫌われるところがあるためです。
もともとタンクなどの設備が整っているなら良いですが、変更しなければいけない場合には、導入費用がかかりますし、配達がなければ買い出しに行かなければなりません。
都市ガスが使えるところでは、ガスのほうが使い勝手が良いですから、ガス給湯器を設置するお宅が多いのです。

■ガス給湯器でランニングコストを下げたい…

総務省の生活白書(H27年度)によると、4人家族のガス料金の平均は6115円です。
ガスの基本料金が20㎥まで745.2円、そこから80㎥まで1036.8円ですから、平均的な料金を払っている場合、30~35㎥程度の使用料ではないでしょうか。
基本料をワンランク下げるのは少し大変かもしれません。
・できるだけ熱効率の良くなるように、メンテナンスを怠らないこと。
・劣化が心配な8年超えの機種は入れ替えを検討する。
ガス料金が多いと感じたら、すぐに来てくれる業者さんに相談してみましょう。

 

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