給湯器で一酸化炭素中毒が心配~注意すべきポイントは?

ガス給湯器は、給湯器の中でガスを燃焼させてお湯を沸かす仕組みですから、換気への配慮が必要です。安全装置や、排気管を使って一酸化中毒に配慮した機種が多くなっていますが、注意すべきポイントについてお話しましょう。

 

■給湯器で一酸化炭素中毒になる危険は?

室内で使われる小型の瞬間湯沸かしの場合、燃焼したときに発生する一酸化炭素が室内に排気されます。
台所で使われることの多い、屋外への排気管がないタイプでは、換気扇を回して使う必要があります。
ガスコンロを使う場合にも、煮炊きする料理の臭いを逃がすだけでなく、ガスによる燃焼で発生する一酸化炭素を排気する必要があるので、換気扇を使うのです。
では、煙突がついているものなら大丈夫なのでしょうか?
煙突つきでも、長年使っている間に煙突の外れや、穴が空いて、排気漏れするなどの事故が起こる場合があります。
中には、屋根裏を通した配管が外れていて、室内に一酸化炭素が充満して中毒事故を起こした事例があります。
1989年に不完全燃焼防止安全装置義務付けになりましたが、長年使っている給湯器では、特に、排気管点検をするべきなのです。

 

■一酸化炭素中毒のサインとは?

一酸化炭素中毒の恐ろしいところは、無色無臭で、室内の濃度が高まっても気づきにくいというところです。
それなのに、濃度0.04%程度でも、吐き気が起こり、しばらく頭痛が残ります。0.16%では20分で頭痛・めまい・吐き気が起こり、2時間で死亡すると言われています。
0.04%と言うのは、バスルームの広さ(5㎥)に2リットルペットボトル1本分の一酸化炭素が流出しただけでクリアしてしまう濃度です。
初期症状は、風邪に似ていて、頭痛や吐き気を感じ、症状が進むとしびれを感じて動けなくなることもあります。
酸素が供給されずに脳細胞が死滅する気体ですから、給湯器の状態を点検し、事故が起きないようにしたいものです。
(参考)ノーリツ公式サイト
http://www.noritz.co.jp/info/safety/co_chudoku.html

 

■一酸化炭素中毒を防ぐためのポイント

・室内設置の給湯器使用のときには換気する
・煙突(排気管)つきでは、継ぎ目や穴からの排気漏れがないかチェック
・すす、ゴミが詰まって排気が妨げられていないかチェック
・給湯器内にすすがたまっている、燃焼時の炎が、赤みがかっているのは要注意
居室内や、バスルームに設置された給湯器ばかりでなく、集合住宅のパイプスペース設置の場合にも、吸排気に配管を使っている設置方法の場合があります。
スムーズに排気され、正常に燃焼が行われているか、専門業者にチェックしてもらうと安心です。

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