給湯器から湯気が上がるのは異常サイン?

給湯器からモワーっと白い湯気が上がるのを見ると、もしかして異常ではないかと不安になってしまいます。お湯をわかすのが給湯器の仕事ですから、少し蒸気や湯気が出ても当たり前と言う気もしますが、異常がおきている場合の見分け方がわかれば早めの手当ができます。給湯器と湯気のチェックポイントについてお話しましょう。

■異常が無くても湯気が上がる場合

次のようなケースで、立ち上って自然に消えて行く湯気は、異常が無くても出ることがあります。

『給湯器の排気から湯気が出ている』
ガス給湯器では、ガスの燃焼によって生まれた熱を使ってお湯を作っています。
燃焼という現象では、必ず水蒸気が発生しますから、給湯器の排気の中に混じって水蒸気が排出されています。外気温が低ければ、冬の朝に白い吐息が出るのに似て、白く湯気のように見えます。

『エコキュート室外機から湯気が出ている』
エコキュートでは室外機、熱交換ユニット部分から水分が出ることがあります。
水としてドレンホースから排出する仕組みになっているのですが、室外機や熱交換ユニットから湿度の高い空気が出る時に白い湯気のようなものが出ることがあります。
霜取り運転が湯気の原因になっていることもあり、白い湯気が多少出ても異常とは限りません。

『貯湯タンクの圧抜きのため湯気が出ている』
貯湯タンクには減圧弁で気体を排出、逃し弁で膨張のため余分になった水分を排出する仕組みがあります。

■異常がおきていて湯気が出る場合

水分や蒸気を逃すためのパイプ部分に亀裂や穴ができた場合、今までよりも湯気の量が多くなってくることがあります。
劣化で異常がおきてくるときには、段々と進行して、「こんなに湯気が出ていたかな?」と急に目にとまることがあります。
また、ガス給湯器の場合、不完全燃焼が起こっている場合、刺激臭やガス臭さを感じることがあります。湯気に気づいたら、臭いに気をつけてください。
注意深く観察すると、ただの湯気では無く、煙のようなものが出ているケースもあります。

■“いつもと違う”不安な時はプロに見てもらう

給湯器の正常運転できているときの湯気の出方を、新しいうちにチェックしておき、いつもと違うと感じた場合には、プロの点検を受けましょう。
環境や使い方の差で、早い場合は3年程度で劣化の兆しが出てくる部材もあります。
駆けつけ型のサービスを行っている業者なら、対応が迅速ですし、品番など難しいことは、スマホで撮影して問い合わせできるケースもあります。
気になったタイミングですぐに見てもらえば、簡単な修理で給湯器の寿命を伸ばせるかもしれませんね。

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