エコキュートの騒音ってどうなの?

エコキュートは特別なヒートポンプという構造を持っています。このため低周波が発生して騒音トラブルが起こるケースがあり、設置場所に注意が必要です。デシベル数では、図書館程度のレベルなのに、低周波というところが問題のようです。エコキュートの騒音についてお話しましょう。

■エコキュートの騒音について

エコキュートは、高い熱効率で人気の機種ですが、ヒートポンプという特別な仕組みを使っています。
コンプレッサーで空気を圧縮して、熱交換を行う仕組みで、冬季の気温が低いときには、熱を生み出すために稼働が激しくなるので、騒音が出やすくなります。
一体どれくらいのうるささなのかと言うと、40デシベル~50デシベルの間に計測されることが多く、これは図書館程度の数値です。
ところが、低周波帯の音が含まれることで、ブォーンと不快なストレスを感じる音を感じやすく、設置の仕方に配慮が必要です。
2014年には、群馬県でのトラブルをきっかけに、消費者庁が報告書をまとめ、経済産業省に再発防止を求めました。

■エコキュート設置で知っておきたいこと

『室外機設置場所に考慮する』
室外機が隣の家に向いている場合、十分な距離が取られているか、寝室になっていないかに配慮する必要があります。低周波の性質から、壁の近くでは音が強く感じられるのに、室内の中央では気にならない…など、一般的な騒音と違った伝わり方をすることも考えて、設置場所を考えなければなりません。

『振動を吸収する素材を使って設置する』
機器は、コンクリートの基礎に設置されていることが多く、接地面に振動を吸収する素材を入れることで、音がやわらぎます。設置業者の技術や知識が騒音防止に関係してきます。

『必要に応じて防音パネルを設置する』
夏の間は気にならなかったのに、冬にひどくなったということもよくあります。防音パネルを使って改善できるケースもありますから、業者に相談してみましょう。

『隣人に一言あいさつしておく』
エコキュート導入の際には、お隣に話して、寝室が室外機側にないかなど確かめておくと良いでしょう。騒音トラブルでは、もしものときに、相手に困っていることを相談できる間柄でいることが早期解決になります。

■エコキュートを検討中なら…

「熱効率の良さでエコキュートを検討していたけれど、騒音が心配になった…。」
そんな場合には、設置条件を専門業者に見てもらい、アドバイスを受けるのが良いでしょう。
エコキュートの知識が豊富で、設置技術が高い専門業者に相談してみましょう。
折角、新しい給湯設備を購入するのですから、トラブルなく使える機種を選びたいですね。

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