電気温水器の電気代は高い?

電気温水器は、お湯をタンクに貯めて使うのでいつでもすぐにお湯が使えて便利です。炎を出さずに給湯できるところや、燃料切れの心配がない長所があります。しかし、電気温水器は、タンクにお湯を貯めて保温するしくみを使うので、電気代が気になります。電気温水器の電気代についてお話しましょう。

■電気温水器の仕組み

電力の契約の仕方にもよりますが、深夜は電気料金が安く、電気給湯器を設置している家庭では、深夜電力契約の安い電気でタンクに貯湯し、高温に沸き上げたお湯に水を足して40℃前後に調整して使うので、昼間はできるだけお湯を作るための動作をせずに済ませ燃料費を安くおさえています。
深夜電力外の時間帯での湯沸かしは東京電力の場合、スマート、夜得プランなどになります。
従来の深夜電力プランでは従量制電力12円⇒20円~22円、日中は33円程度と割高になっています。
また、大きく分けて、フルオートとセミオート、給湯専用機種があり、センサーで常時電力を使う傾向にあるフルオートの電力消費はやや高くなります。
では、機種による特徴と、消費電力を調べていきましょう。

■電気温水器の電気代

<フルオート>
お湯張りだけでなく、追い焚きや、お湯足しまで、すべてを自動でしてくるので、ファミリーで使う場合にはとても便利です。しかし、オートで行う動作は電力を使いますから、やや電気代がかかります。
日立のフルオート電気温水器の460L BE-F46FWUの消費電力は、5.456kwです。
1日3時間使用した場合には、深夜電力の料金を12.16円/kwhで計算すると199円になります。

<セミオート>
たし湯や追い焚き機能は無く、その分フルオートより消費電力は低くなります。
お湯はりやワンタッチ足し湯ができます。
日立の460L BE-A46FWUでは、消費電力が5.406kw、197円

<給湯専用>
シンプルで一人暮らしには向いている機種です。蛇口をひねるとお湯が出る…使い方もカンタンです。

給湯専用(460L BE-L46E)の消費電力は5.401kwで、1日3時間使用で電気代は197円です。

■電気給湯器のトータルコスト

オトクな電力を使えば1日あたり200円弱で使えそうですから、電気代はそれほど高くありません。
ところが、深夜プランがなくなり、スマートプランや夜得プランになると22円ほどになってしまいますから、フルオート199円が369円になってしまいます。
オール電化で太陽光パネルなど使用していない場合には、他の熱源と比べて割安感が薄れてしまいます。
また、貯湯タンクのいる機種では、タンクの設置などにも費用がかかりますし、導入コストはガス給湯器と比べると高くなります。
自家発電の安い電気が使えるかが鍵になりそうですね。

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