給湯器の設置基準について

給湯器は設置場所としてふさわしい条件が決められています。防火のため、転倒や耐震に備えてなど、安全に使うには、設置基準が必要なのです。給湯器の設置を依頼するときには、設置基準に従った施工をしてくれる業者を選びたいですね。給湯器の設置基準について紹介しましょう。

■設置基準を無視した工事でトラブル…

『となりのアパートが給湯器を取り付けましたが、排気口が我が家に向かっていて心配です。距離が30センチほどしかなく、排気で我が家の壁が熱くなっているし、運転音が響いてなんとかしてほしいです。』

『ガス給湯器を設置したけれどよく運転にエラーが起きてしまいます。無理に狭い場所に設置したのと、排気管の位置が良くなかったようです。何度も修理になって憂鬱です。』

隣の家との距離、排気口の向きなど、事故が起こる要素や、トラブルになる要素が発生しないように、設置基準が細かく定められています。
火災予防上の配慮は必ずしなければならないことになっており、隣の住宅とは60センチメートルの間隔をあけることになっています。
メンテナンスをするための作業スペースを考えても、対面する壁と30センチメートルしかはなれていない設置は基準違反です。

■無理な設置はNo!と言ってくれる業者

いっときの都合で、「給湯器の位置をここにしておきたい…」と思っても、設置基準に違反する方法は、あとで必ずトラブルの元になります。
お隣ともめる場合もあれば、不完全燃焼での事故、近くの可燃物に火が移っての火事など、ご近所にも迷惑が及ぶことがあります。
本来、設置業者は、設置基準を熟知しているべきですから、お客さん側から無理な注文を出されたら、基準内でできるだけ要望に沿うプランを提案し、無理な設置にはNoというべきなのです。
必要な部材を節約して施工代金を値引きしてもらっても、給湯器が故障を繰り返したり、お隣からクレームを受けたり、不完全燃焼の事故にあっては何にもなりません。

■設置基準を守った確かな施工をしてもらいましょう

給湯器の設置工事は、設置基準に従って施工しなければ、事故が発生するリスクが高まります。
また、異常燃焼やエラーを繰り返す使い方をしていれば、給湯器の寿命も短くなってしまいます。
変形や摩耗が進めば、運転音が大きくなったり、燃料効率が下がったりします。
安心、安全に給湯器を使えるように設置してくれる、信頼できる業者にお願いしたいですね。
もし、今の設置方法に不安があるなら、すぐに、確かな知識と技術を持った業者に相談しましょう。

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