電気温水器の電気代はどれくらい?

いつでもお湯が使いたい時に使えて便利なイメージがある電気温水器。貯湯タンクにお湯を貯めておくので、保温に電気代がかかるとも言われますし、結局のところ給湯にかかる電気代はどれくらいになるのでしょうか?電気温水器の電気代についてお話しましょう。

■使用条件から計算してみると…

電気温水器の仕組みは、温めたお湯をタンクに貯めて、いつでもすぐに安定した給湯ができるのが強みです。
ただし、自動で再加熱を行って温度調整する機能がついた『オートタイプ』と、特に自動で加熱しない『スタンダード』タイプがあります。
(空気中の熱交換システムを使うエコキュートはここでは考えません。)

<条件>
・水温17℃から、85℃のお湯450リットル作る
・電力単価スマートプラン夜間17.46円/kwh、日中25.33
*夜間深夜1時~早朝6時

『オートタイプ』⇒1日345円
A. お湯を作るために必要な電力量:12.03kwh
B. 保温、温度調節に必要な電力量:5.23kwh

Aの料金12.03kwh×17.46円/kwh≒210円
Bの料金5.33kwh×25.33kwh≒135
A+B=345円

『スタンダードタイプ』⇒210円
お湯を作るために必要な電力量:12.03kwh
1日に使う電力量12.03kwh×17.46/kwh≒210円

電気温水器は常に運転していることがほとんどですから、オール電化向けのオトクなセット割などを使わない場合には、6300円~10350円程度が電気給湯器にかかる可能性があります。

■電気温水器導入のメリットは?

東京電力では電気温水器利用の場合にお得だった『電化上手』、『おトクなナイト8・10』、『深夜電力』のプランの募集は2016年3月31日で新規受付を終了しており、オール電化向けプラントして、『スマートプラン』を受け付けています。
オール電化設備を持っていて、太陽光パネルをつけている場合には、エコキュートよりも設備費が安く済むメリットがありますが、“ガス給湯器とくらべてコストが安くできるか”と考えると、そこまでのメリットはありません。
日中も家にいて頻繁にお湯を使う場合や、貯湯タンクのスペースに問題ない場合には検討対象になるでしょう。

■電気温水器とエコキュート

電気がクリーンでお得だとイメージしてしていた方にとっては、電気代のシミュレーションにがっかりされたかもしれませんね。
電気を燃料として給湯設備をまかないたい場合、電気温水器かエコキュートのタイプになります。
エコキュートでは空気の熱交換『ヒートポンプ』の仕組みを使って、熱効率を劇的に高めてますから、電気の使用料が電気温水器の1/3程度になると言われています。
設置を検討するには、本体価格・設置費用とランニングコスト、使い方によっておすすめ機種が変わってきますから、実際に現場に詳しい業者に問い合わせてみるのが一番です。

関連記事

アーカイブ

ページ上部へ戻る