給湯器の連結ってどんな方法?

美容院や飲食店、介護施設などの事業所では、給湯器の耐久性が、一般の家庭の8倍必要だといわれています。業務用の給湯器では、一般向けより大きな給湯能力を持った機器がつかわれますが、それだけでなく、複数機器を連結して給湯能力をアップさせて利用するケースがあります。給湯器の連結についてお話しましょう。

■給湯器を連結するメリット

・バックアップが取れる
・リモコン操作で給湯機が扱え、ボイラーより扱いが楽
・ボイラー取り扱い資格なしに大きな給湯量が確保できる
・消防法の届け出なしで給湯量が大きくできるケースがある

一般のファミリー世帯の給湯器は24号程度がボリュームゾーンです。
「水温+25℃」のお湯を1分間に24リットル出せる能力ということです。
それに対して業務用では、36リットル出湯できる36号、50リットル出湯できる50号といった機器を使用しています。
50号を設置するときには、所轄の消防署への届け出が必要です。
また、ボイラーに関しては、内径200mm長さ400mmよりも大きなものでは、特別教育を受けた者が管理する必要があり、内径750mm以上、長さ1300mm以上のものは、資格を持ったボイラー技士が必要になります。
給湯器を連結して給湯量を確保する方法なら、こうした資格や届け出などを気にせず済みます。

■給湯器の連結で湯量を確保する

一般家庭の配管設備のまま36号タイプを複数台設置したからといって、比例して湯量を増やせるわけではありません。
必要な給湯量に見合った配管設備が必要ですから、配管が業務用に対応する規格になっているか確認する必要があります。
専門業者に見積もりを受け、適切な設計に基づいた工事を行えば、複数の給湯器を連結させて、大容量の給湯に対応することが可能です。
一度に供給できる湯量を増やすことがメインの目的ですが、複数台で給湯を行うことで、1台当たりの稼働時間を減らせますから、機器の寿命が伸ばせます。
また、1台が不具合を起こしても、他の機器が運転可能ならば給湯そのものがストップしてしまうリスクを減らせるので、バックアップ効果が生まれます。

■給湯器の連結設置は業者見積もりが必須

施設内で給湯量を増やすには、給湯箇所ごとに専用の機器をそれぞれ設置する方法か、ボイラーのように一か所に複数台設置して大量の出湯を確保する方法があります。
エコジョーズなど高効率の機器を連結設置できれば、従来型の熱効率80%程度から95%に効率がアップします。
事業用でたくさんのお湯を使う場合、燃料費への反映が大きいですから、新型の給湯器の連結設置を検討するメリットが大きいでしょう。

関連記事

アーカイブ

ページ上部へ戻る