給湯器の設定温度は省エネや寿命と関係あるの?
- 2017/11/6
- 給湯器
給湯器は、熱交換器を使って、とても効率良くお湯を沸かしてくれます。設定温度を高めにして混合栓側で温度を調節して使う方法と、適温で使う方法では、どちらがおすすめなのでしょう?給湯器の設定温度と省エネや寿命についてお話しましょう。
■適温設定がベストな選択
消費エネルギーの面から言うと、設定温度が高いとそれだけ多くのガスを使ってしまいます。
計算上は、同じ量、同じ温度のお湯を作るのに必要なカロリーは同じですが、実際には、42℃と60℃のお湯を沸かす時に60℃のほうが大きなエネルギーをかけて沸かしますから、排熱分のエネルギーも大きくなります。
蛇口から出てくる温度を42℃にして、給湯器側の設定温度を高くしている場合には、ロスが大きくなるのです。
また、高い熱が掛かれば掛かるほど、給湯器、配管の双方にかかる負担は大きくなります。
給湯器リモコンパネルの設定温度は、高温過ぎないほうが寿命を伸ばすことができるでしょう。
■お風呂のお湯の場合には?
お風呂のお湯を溜める時にも、水をためて沸かすよりも、適温でお湯張りしたほうが、実際の燃料はお得になります。
給湯器内の熱交換機から熱を受け渡す場合は、湯船の水を追い焚きで沸かすよりも熱が逃げにくく、少ない燃料でお湯を溜める事ができます。
適温でお湯張りをし、追い焚きをかけなくて良いタイミングで、連続して入浴するのがおすすめです。
同じお風呂のお湯を、2日目に沸かし直す場合にはどうでしょう?
ためてある風呂水は、水道水よりも温度が高く、一から沸かすよりガスが少なくて済みますし、水道代も浮き、節約になります。
衛生面で問題が無く、ため水の温度が低くなりすぎない条件なら、燃料費と水道代を合わせると節約になるのは確かです。
■光熱費がとっても気になっているなら…
温度設定を適温にし、給湯でお湯張りするのがお財布にも、機器を長持ちさせる為にもベストだと言うことですね。
でも、燃費がとっても気になるなら、新しい機器や、エコジョーズなど高効率機種に入れ替える事もおすすめです。
熱効率で言うと、一般給湯器は80%ほどですが、エコジョーズになると95%です。
リンナイの試算によると、従来型でガス料金138,500円だった家庭では、122,000円になるとしていて、年間16,500円ランニングコストが減るとしています。
ガス給湯器は、古くなってくると次第に熱効率が低下してくる事もあります。
出張点検無料の専門業者に問い合わせてみると良いですね。
(参考)リンナイ
http://rinnai.jp/products/waterheater/gas/what/ecoj/