電気温水器のお湯切れについて

電気温水器は、沸かしてある貯湯タンクのお湯を利用するので、いつでもすぐにお湯が使えるメリットがあります。ところが、お湯の使用料が多いと、急に水になってしまう『お湯切れが』起こってしまうことがあります。電気温水器のお湯切れについてお話しましょう。

■電気温水器はなぜお湯切れになる?

『お湯切れ』という言葉から、貯湯タンクの中のお湯が空になっているイメージを持たれるかもしれませんが、実はタンクの中はたっぷり水が入っています。
電気温水器の仕組みをおさらいしてみると…
① 深夜電力など安い料金で使える電力でタンク内のお湯を沸き上げます。
② 沸き上がり時は、80~90℃の高温のお湯がタンク一杯に沸いています。
(たっぷりのタンクのお湯は長時間50℃以上を保ちます。)
④ 普段の給湯温度は40℃前後ですから、水道水を混合して適温のお湯を出します。
⑤ お湯が減ると自然に水を足します。(自然に高温相が上層、低温相が下層になり分かれていますから、自然に水が足されても、急にぬるくなることはありません。)

タンク容量が1日の使用料目安のおよそ倍の物を使っていれば、この高温相と低温相の境目以上にお湯を使い切ってしまうことはないのですが、高温相を使い切ってしまい、お湯が排出される配管に、温まり切っていない低温相の水が流れ込んでしまう状態になるとすぐにはお湯がでない『お湯切れ』という状態になってしまうのです。

■湯切れ対策でできることは?

『タンク容量を大きめのものにする』
3~4人のファミリーでは370リットル、4~5人では460リットル、それ以上は550リットルが目安です。
370リットルか460リットルで迷う方が多いですが、これからお子さんが大きくなる、もう一人増えるかも…何ていうときには余裕を持って460リットルがおすすめです。
(参考)三菱 電気温水器の選び方
https://www.mitsubishielectric.co.jp/home/diahot/introduction/choice.html

『いつもより多く使うときは、炊き増しする』
いつもの深夜沸き上げのペースでお湯が不足するなら、日中の沸き上げを使って、一度、高温相の量を増やしてあげましょう。
ただし電気料金が1.5~2倍になるケースがほとんどですから、少し電気料金が高くなってしまいますが、シャワーが使えなくなる前に対策しておきましょう。

■お湯切れに悩んでいるなら…

電気温水器は使い方がカンタンで機械任せにできるのですが、お湯切れさせてしまうとすぐにお湯を出すことができないのが弱点です。
お湯切れに悩んでいるなら、タンク容量を大きいものに入れ替えるか、ガス給湯器に変更するかを業者に相談してみましょう。
今後少人数になる場合には、ガス給湯器で不安なく使えるほうが良いと感じる場合もあるでしょう。

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