給湯器の設置場所で注意することは?

給湯器は、ガスや灯油を燃焼させてお湯を沸かす器具ですから、換気や火災への注意が必要です。設置基準が法律で定められており、ルールに従って設置しなければなりません。給湯器の設置場所についてお話しましょう。

■ガス給湯器の設置場所について

ガス給湯器の大手、パロマの公式サイトから、設置場所の注意事項を引用してみます。
・機器上方は、排気口より300mm以上離して下さい。(不燃材のときも同じく300mm以上です。)
・機器前方は、600mm以上離して下さい。(不燃材の場合は、300mm以上となりますが、メンテナンススペースとして600mm以上確保して下さい。)600mm以上前方でも排気熱が直接触れる部分のうち、熱に弱いもの(プラスチック等)や変色しやすいもの(塗装等)には不燃断熱材で保護して下さい。
・機器後方は、10mm以上離して下さい。
・機器側方は、150mm以上離して下さい。(不燃材の場合は、45mm以上となりますが、メンテナンススペースとして150mm以上確保して下さい。
・機器下方は、150mm以上離して下さい。

(参考)パロマ
https://www.paloma.co.jp/important/safety/watersupply/index.html

きっちり、上下左右、壁との設置距離について取り決めがあることがわかります。
ガス給湯器の場合には、『ガス事業法』、『建築基準法』、『消防法』のルールを守る必要があります。

■マンションでの設置について

給湯器は、設置場所に合わせて設計されていますから、設置スペースの条件にあう器具を選ぶ必要があります。
屋外設置用・屋内設置用、壁掛け・据え置きなど機器タイプ、排気の方法によって設置できる機種が限られて来ることがあります。
マンションでは、ベランダ設置、PS設置(玄関脇・廊下など)に設置していることが多く、配管設備・設置スペースに適合した機種の取り付けが必要です。
エコジョーズでは、ドレン排水の問題もあり、状況によっては設置が難しい場合もあります。
風呂排水の経路を利用して排水させる方法もありますが、機器に排水ポンプ機能が必要になります。
また、貯湯タンクが必要になる、エコキュートや電気温水器、エコワンなどのハイブリット機種への切り替えは、設置が難しいでしょう。

■貯湯タンク設置のポイント

ガス給湯器では、コンパクトに設置しやすいですが、エコキュートや電気温水器は、貯湯タンクの設置場所確保に難しさがあります。
基礎打ちをし、アンカーボルトで固定するなどが必要です。
新たに、エコキュートや電気温水器を設置したいという場合には、見積もりが必ず必要です。

給湯器の設置場所と、設置可能機種は専門業者に見てもらわなければわからない部分が多いですから、見積もりを取って検討するのが確実です。
点検・見積もり無料としているところもありますから、駆けつけサービスを行っているところに問い合わせてみましょう。

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