エコキュートで地下水を使いたい~水質検査のポイントは?

地下水の場合、一般の水道水よりもカルシウムの含有量が多いなど、スケール詰まりが起こりやすく、注意が必要です。エコキュートを使いたい場合には、水質検査は必須です。エコキュートの地下水利用についてお話しましょう。

 

■エコキュートと地下水利用

エコキュートは、硬度の高い水を使うと、水熱交換器にスケール詰まりを起こすことから、“地下水利用は禁止”という場合も多く見られました。
最近は、地下水対応の機種がダイキンや日立から発売されていますが、それでも、水質検査が基準をクリアしなければいけません。
そういった条件はあるものの、今まで「井戸水があるのにエコキュートには、水道水を使わざるを得なかった」というケースでは、井戸水利用の道が開けたとも言えます。
井戸水は水道水と比べて、カルシウムなどの硬質成分の他にも、水道配管や給湯設備に影響を及ぼすことがあり、水質検査で性質を明らかにしなければなりません。

<硫酸イオン、塩化物イオンの多い水>
銅管の場合は、銅管に穴のあく孔食のおそれが重炭酸イオンよりも高い。

<水のpHとエコキュートへの影響>
pHの低い水は金属材料の腐食作用が強く、アルカリ性ではスケール析出障害が心配。

<鉄分(カナケ)が多い水>
水酸化鉄や酸化鉄となって存在し、沈着しやすく、汚れやスケールの原因になる。

<微量の砂が混じる>
砂こし器の取付け、貯湯ユニットの給水フィルターの定期的なメンテナンスが欠かせません。

 

■地下水との相性は良くない?

エコキュートに地下水を使う場合には…
・水質検査は必須
・地下水対応機種を選択
・砂こしき、家庭用浅井戸ポンプなどの設置
…と言った条件が必要になります。
水質検査は、ダイキンの場合15,000円。検査の結果、設置不可の場合は無料になります。
地下水対応機種については、一般モデルより5万円~10万円の上乗せが予想されます。
また、水道水からの配管では不要な、砂こしき、家庭用浅井戸ポンプを設置するので、手間、設置費用とも割高になるでしょう。

 

■エコキュートを使う意味

水道料金節約のためにも地下水を活用したいところですが、エコキュートで地下水や井戸水を使うのは、設置費用が割高になってしまう傾向があります。
もともと光熱費節約のためのエコキュートなのに、地下水・井戸水を諦めるか、割高の設置費用を選ぶか難しいところです。
エコジョーズでも地下水・井戸水対応タイプが出ていますし、専門業者に見積もりをお願いして、検討したいですね。

(参考)ダイキンエコキュート 地下水・井戸水対応
http://www.daikinaircon.com/sumai/alldenka/ecocute/tikasui/

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