給湯器の逆流防止と逆止弁について
- 2017/9/11
- 給湯器
バスルームのシャワーをストップボタンのあるものに変えようと思ったら、注意書きに『逆止弁』という言葉が出てきて???うちの蛇口はどうなのかと調べている途中ではありませんか?給湯器と逆止弁の関係についてお話しましょう。
■逆止弁なしの混合栓に潜むリスク
お風呂や洗面所など、給湯器からのお湯が出る蛇口には、お湯の配管と、水の配管がつながっています。
プロの業者さんが設置したものなら、『逆止弁』に考慮して工事されているのでそのままの利用に心配はいりません。
ただし、自分で一時ストップのボタンがついているシャワーヘッドに交換する時には『逆止弁』がついているか問題になります。
もともと、配管の圧力は、『お湯の配管 < 水の配管』となっています。
『水の配管』には水道の圧力がそのまま来ていますが、『お湯の配管』は給湯器を通しているので圧力が落ちています。
ここで、『逆止弁』なしの状態で、後付のシャワーヘッドのストップボタンでシャワーを止めてしまうと、圧力の低いお湯の配管に向かって水道水が逆流を起こします。
この逆流を防いでくれるのが『逆止弁』です。
混合栓には、カランとシャワーの切り替えレバーがついていますが、『ストップ・止める』等の表示がない場合には、なしの可能性がありますから、“DIYでシャワーヘッド交換”という場合に注意が必要です。
■逆止弁なしでヘッド交換するとどうなる?
・手元でストップした時に、お湯の配管に水が逆流する。
・お湯の温度調整ができない。ぬるい。
・お風呂以外のところでもぬるいお湯しかでない。
・給湯器にまで逆流の圧力が加わって最悪故障。
せっかくDIYで、お湯も工事も節約できると期待して施工したのに、それが原因で給湯器の調子がおかしくなってしまったのでは、骨折り損になってしまいます。
『逆止弁』は、一見大きなボルトのような形をしていて、混合栓と、壁から出ている配管の間に挟み込むことで力を発揮します。
水の元栓をしめて、混合栓を一度外して取り付けなければなりません。
■給湯器関係で気になることが起こったら?
給湯器の調子が不安定だと思ったら、『逆流弁』がだめになっていた、必要なのについていなかった…ということがあります。
「早く気づいて取り付け・調整しておけば給湯器の寿命が伸ばせた」というケースもあります。
給湯器を快適に使うためには、適切な設置とメンテナンスが欠かせません。
気になることがあったら、迷わず、専門業者の点検を受けましょう。
駆けつけ型サービスを行っていて、点検・修理を無料で行っている業者なら、気軽にお願いできるのではないでしょうか。