エコキュートの耐用年数ってどれくらい?
- 2017/8/21
- エコキュート
エコキュートは、消費電力が少なくてすみ、お財布にも環境にやさしい給湯器です。2001年の発売以来、400万台以上が普及しています。果たして耐用年数はどれくらいなのでしょう?すでにかなりの数が入れ替えになっているのでしょうか?気になるエコキュートの耐用年数についてお話しましょう。
■エコキュートの耐用年数は?
メーカーの取扱説明書にはっきりとした、耐用年数についての記載はありません。
形状が似ている電気温水器の耐用年数は、15年~20年とも言われています。
ただ、初めて家庭向けにリリースされてから、16年ほどしかたっていませんから、実際にどれくらいの耐用年数なのかデータがない状態です。
日立の業務用エコキュートの資料では…
〇 貯湯ユニットの各種弁と熱交換器 ⇒ 5年
〇 給湯ポンプ ⇒ 10,000時間
〇 ヒートポンプユニットについて
・センサーと仕切弁・パワーモジュール ⇒ 5年
・インバータ ⇒ 8年
・電動膨張弁 ⇒ 10年
・循環ポンプ、ファンモーター ⇒ 20,000時間
・圧縮機 ⇒ 35,000時間
5年程度で一度点検や部品の交換を行って、メンテナンスをしているなら、従来の給湯器並みに10年以上の寿命は堅そうです。
深夜のお湯のわきあげに4時間前後、給湯運転分のプラスアルファとして、1日6時間の運転だとすると、1年で2190時間の運転時間になり、給湯ポンプは4年半、循環ポンプ9年、圧縮機約16年となります。
■メーカーの部品保有期間はどれくらい?
Panasonicの補修用性能部品の保有期間では、電気温水器は7年、エコキュートは9年としています。
三菱、日立では10年としています。
メーカー側も、10年を目安に考えていて、その後の故障に関しては修理できるとは限らないということでしょう。
電気温水器が20年もった例があるにしても、エコキュートはより複雑な仕組みになっていますから、そこまで持てばラッキーだという感覚なのではないでしょうか。
(参考)Panasonic 補修用性能部品の保有期間
http://www.panasonic.com/jp/support/consumer/repair/guarantee.html
(参考)三菱 補修用性能部品の保有期間
https://www.mitsubishielectric.co.jp/ldg/wink/wink_parts/doc/hoyubhnlist.pdf
(参考)日立 補修用性能部品の保有期間
http://kadenfan.hitachi.co.jp/about/products.html
■10年越えのエコキュートが心配…
1か月の電気代1,950円で使ったとして、導入費用60万円で10年間使った場合の費用は、83万4000円です。
これは、導入費用30万円、1か月のガス代3,600円でエコジョーズを10年使った場合の費用81万8400円と1万5600円の差です。この場合では、あと10か月で逆転できる計算です。
10年10か月を超えたら、エコジョーズと比較して元を取ったことになります。
調子が悪くて不安なまま使い続けるよりも、きちんと点検して、寿命を診断してもらうことをおすすめします。