給湯器のガス代はどれくらい?

ガス代の請求書を見て、「節約したいなあ」と考えている方は多いのではないでしょうか。ガス給湯器を使った場合の節約方法を試すと、どれくらいの節約ができるのでしょう?給湯器とガス代についてお話しましょう。

■お風呂を沸かすのに必要なガス代は?

次の条件で、給湯した場合、どれくらいの熱量が必要か計算してみます。

<18℃の水を40℃にして180リットルのお湯をためる>
・180リットルの水を22℃上昇させるのに必要な熱量は、180リットル×22℃=3960Kcal
一般的な給湯器の熱効率80%の場合、3960Kcalの熱量を得るには、4950Kcalが必要です。

<東京ガスの熱量と必要量>
・都市ガス1㎥あたりの熱量は45メガジュール⇒10755.3Kcal(東京ガスA13の熱量)
・東京ガスA13の料金は、1㎥あたり142.66円
4950Kcalを得るために必要なガスの量は、4950Kcal÷10755.3Kcal=0.46㎥ですから…
『142.66円×0.46㎥=65.6円』となり、熱の損失がない場合には65.6円で180リットルのお風呂がわかせることがわかります。
実際には、蓋をして給湯できても若干のロスが出ることと、シャワーを使うので、これよりもガスの必要量が余分にかかります。

<熱効率80%の器具なら65.6円以上になる>
目安として一回のお風呂で65.6円以上、人数×シャワーの量ですから、3分10円程度と考えると、100円前後のガス代がかかるといって良いでしょう。

■生活白書の統計でのガス代は?

総務省がまとめた生活白書(平成27年)によると、4人家族の電気・ガス・水道をあわせた額は、24975円でした。
人数が3人なら23852円、2人なら20348円、1人なら11667円となって、人数がまとまると、一人あたりの費用が下がることがわかります。
先程のお風呂を沸かす1回あたりに必要な金額とあわせて見ると、お湯を貯めてお風呂にはいると、人数によって増えるのはシャワーと追い焚き分だと言えそうですね。
ガス代を節約するには…
・シャワーはこまめに止める
・お湯の温度を低めにする
・追い焚きしないように次々入る
ということがハッキリしたのではないでしょうか。
一人暮らしの場合には、シャワーを使って浴槽にためるよりも少ないお湯で済ませる日を増やすと節約効果が大きいです。

■年数が経つと燃費が低下してくる…
日々、節約術を試しながら、ガス代を抑えようと努力しても、どうにもならない問題があります。
それは、“給湯器の老朽化”です。
スムーズに運転ができていれば、カタログの計算どおり確保できますが、部品の摩耗やガタツキが起こってくると、ガスの燃焼が不安定になり、効率が落ちてきます。
また、燃費、待機電力のどちらも新しい機種では改善されているものが多く、省エネ効果が高まっています。
節約を意識しているのにガス代がかかるという場合、業者に相談してみると良いですね。

 

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