給湯器の待機電力はなぜ必要なの?

給湯器の熱源がガスや灯油の場合、どれくらいの待機電力を使っているのでしょうか?電気的にセンサーやモーターでコントロールする場面が思いのほか多く、給湯器の待機電力は大きくなりがちなのです。給湯器の待機電力についてお話しましょう。

■給湯器には電力を消費する部品がたくさん!

給湯器からガスの臭いがするときガス給湯器は、ガスを燃焼させて作り出した熱を熱交換器で伝えてお湯を作り出す仕組みになっています。
この時ガスを安定して燃焼させる、火種を飛ばす(イグナイター)、適量の水圧を保つ、設定温度を保って出湯させるといった動作に電力が使われています。
すぐに適温のお湯がだせるスタンバイ状態では、こうした動作に備えて電力を消費しています。また、凍結防止の為定期的に水を循環させる仕組みになっており、その動作にも電気が使われます。
プラグを抜いてしまわない限り、待機電力を消費しているのです。

■給湯器の待機電力について

給湯器の待機電力はどれくらいかかるものなのでしょう?
家電の待機電力は、家庭の電気代全体の5%だと言われています。
中でも、待機電力が大きいのは…
・映像・音響機器(28%)
・給湯機器(27%)
・情報通信機器(19%)
待機電力の中でもテレビやステレオと変わらない待機電力がかかっています。
使うごとに電源のON・OFFがはっきりしている電化製品は、プラグを抜いてしまうこともおおいですが、常時プラグを挿しっぱなしの機器は、スタンバイ状態でも電力を消費しています。
特に、給湯器では24時間、蛇口をひねればお湯が出る状態で使っていることも多く、冬季の凍結予防の事を考えると、プラグを抜いたままにしておくわけには行きません。
最新機種では、かなり節電できるように工夫されています。
少し前のデータですが、省エネルギーセンターが発表している平成24年の数字では、当時の最新式の待機電力が3.89Wなのに対して、一般型は6.55Wだとしています。
年間の電気代換算で、630円の差です。
さらに、平成29年式のNORITZエコジョーズGQ-C**34WSシリーズの場合には、待機電力は1.1W。
年間260円ですから、型の古い給湯器を交換するだけで、1,000円以上の節約になります。

■給湯器の部品ストックは10年

修理を重ねて大切に物を使い続けるのがエコという考え方もありますが、耐久年数の面から言って、ガス給湯器は10年程度が寿命と考えられています。
修理のための部品ストックも10年とされています。
思い切って交換したほうがむしろエコになるケースがあるのではないでしょうか。
待機電力が気になるようでしたら、専門業者に見積もりを相談してみましょう。

関連記事

アーカイブ

ページ上部へ戻る