エアコンの送風・除湿運転と冷房の違いとは?

省エネには、冷房を使うよりも、「送風や除湿運転を組み合わせて使ったほうが良い」と聞いたことはありませんか?温度変化を伴う運転は、大きな電力を使うからです。違いを知って節電のコツを押さえましょう。

 

■エアコンの仕組みと消費電力

エアコン空気の熱を移動させる仕組みには、コンプレッサーが使われています。
空気を圧縮して熱を取り出し、冷媒に乗せて移動させ、熱交換器を温めたり冷やしたりすることで、室内に出てくる空気の温度を調整しているのです。
エアコンの電気代8割がコンプレッサーを動かすために使われていると言われ、コンプレッサーが活躍する使い方をすると、より、使う電力が大きくなるのです。
・送風⇒空気を送り出すだけの運転
・除湿⇒湿度を下げるため冷やす運転を行う
・冷房⇒温度を下げるために冷やす運転を行う
温度交換の働かない『送風』は、コンプレッサーに頼らずに運転できるので、消費電力は低くなります。
『除湿』と『冷房』については、場合によって、省エネ度が入れ替わることがあります。
『ゆるやかな除湿<温度差の少ない冷房<除湿<冷房』というイメージです。
湿度を下げるためにコンプレッサーが働きますが、空気の温度も下がってしまうので、設定温度を下回る場合、温めて送り出すことになり、やや消費電力量が上がります。
霜取り運転が作動するときも、やや電力消費が高くなります。

 

■省エネのために除湿運転優先は間違い?

湿度を下げられれば、不快指数が下がり、蒸し暑さを感じにくくなります。
冷房よりも、除湿運転が消費電力を抑えられるのであれば、除湿運転優先の使い方で省エネできます。
ところが、先程、お話したように、条件によって消費電力の大きさは変わってきます。
最近のエアコンでは、省エネ運転を自動で判断してコントロールする機能が搭載されています。
体感で、こまめに入り切りしたり、除湿と冷房を切り替えたりすること無く、省エネモードで運転するのが、快適性を失わずに、一番省エネになる…という結果になっています。

 

■エアコンの省エネ機能は優秀

Panasonicのエコナビでは、ひと・ものセンサー、温冷感センサー、日射センサーの活用で、“快適と節電を両立している”としています。(Panasonicの公式サイトによる)
より省電力で空気を冷やすだけでなく、センサーで空気の流れをコントロールし、熱を変換させたあとの生かし方まで自動運転が行ってくれるのですね。
省電力にこだわるなら、電源の入りきりや、送風・除湿・冷房の切り替えを手作業で行うよりも、省エネ運転の性能が優れたエアコンを選ぶのがベストかもしれません。

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