バス乾燥機は電気代が高くつく?

バスルームを乾燥室に変えてくれる“バス乾燥機”は、外に洗濯物を干せないときに活躍してくれます。暖房機能を使えば、浴室内の温度調節ができ、冬に多いヒートショック事故を防ぐのにも役立ちます。ところが電気代が随分かかるというウワサを聞きます。ホントのところはどうなのでしょう?

■バス乾燥機の電気代について

バス乾燥機の電気使用量をメーカーのホームページなどで確認すると…
・Panasonic FY-13UG6E 乾燥時 1125 ~ 1375 w、換気時 22.8 ~ 34.2w
・三菱V-141BZ 乾燥時 680~1200w、送風時 28w

電熱装置を使わない換気や送風運転の場合には電力消費量は少なめですが、乾燥機能を使う場合には1000kwを超える運転になることがほとんどです。
3~4時間ヒーター使用の乾燥機能を運転させた場合に1200wの消費電力、1kWhあたりの電力量料金を26.0円だとすると、93.6円~124.8円となります。
これが、タンブラー式の乾燥機ではワット数は似た数字ですが、小さなスペースで送風しながら乾燥させるので、1回の標準運転時間が2時間程度になっています。
1200wの機種でも、62.4円。
ヒートポンプで乾燥させる最新のドラム式は、PanasonicのNA-VX9700Lの場合、590wですから、2時間の乾燥時間として30.68円です。
1回あたりの乾燥にかかる電気代を、20日間使用した場合で比較すると…
・バス乾燥機 93.6円~124.8円→1872~2496円
・タンブラー式(ヒーター乾燥) 62.4円→1248円
・最新機種(ヒートポンプ式) 30.68円→613.6円
バス乾燥機を頻繁に使っている場合には、自然乾燥のみの場合と比べて、2000円前後の電気料金アップが予想されますね。

(参考)東京電力 料金単価表‐電灯
http://www.tepco.co.jp/ep/private/plan/chargelist01.html

■ガスを熱源とするバス乾燥機は?

熱源にガスを使ったバス乾燥機があります。
この場合には、熱量のパワーが電気ヒーターを利用した場合の3倍ですから、乾燥時間も1時間~2時間と短時間です。2840kcal/hの熱量を出せます。
東京ガス13A(117.52円/㎥)を、2時間使用したとして、60.76円です。
比べてみると、やっぱり電気式のバス乾燥機は電気代が高いようですね。

(参考)リンナイ公式サイト
http://rinnai.jp/products/bathroom/br_hotdryer/hot

■バス乾燥機の節約法は?

バス乾燥機の電気代、ガス代を比べてみると、洗濯物を乾かすには電気式のバス乾燥機はコストがかかるということがわかりました。
ただ、ヒーター運転の時間が短ければ、タンブラーや、ガス式バス乾燥機と変わらない料金でつかうことが可能です。
・干すときに空間をあけて空気を通りやすくする
・換気を組み合わせてヒーターの使用時間を短くする
使い勝手と使用量のバランスを考えた器具選びは、使用時間や熱源の選び方がポイントになります。
ライフスタイルに合ったバス乾燥機の検討は、専門業者に相談するとよいですね。

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